マスコミに取材してもらう「PR」と、最近よく耳にする「セルフブランディング」とは、切っても切れない縁でつながっています。
個人でもセルフブランディングが確立されていると、取材されやすくなりますし、こちらから「取材して!」とアプローチをする間でもなく、マスコミの方から見つけてくれて、取材のオファーが来ることだってよくあります。
ということもあってか、PRブランディング100日プロデュースには、「セルフブランディングしたい」と受講される方もいらっしゃいます。
で、多くのクライアントが最初はちょっと間違った自己流セルフブランディングをしていたり、そもそも「セルフブランディング」の意味を履き違えたりしていて・・・「ちょっと痛いセルフブランディングかも・・・」「あ、もったいないなあ・・・」とお伝えすることがよくありました。
そこで、「じゃあいったい正しい ”セルフブランディング” ってなんなの?」にお答えしていきたいと思います。
セルフブランディングとは?
ちなみにwikipediaにはこうあります。
セルフブランディング(せるふぶらんでぃんぐ、SelfBranding)とは、企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること。
例えばappleやMercedes-benzといった大企業がしている「ブランディング」を、個人でやるのが「セルフブランディング」。私がPR担当していたパリコレブランドでも、
- メールで使用するフォント
- ブランドロゴの大きさ、余白は○mm以上
- 雑誌に載るなら「あのブランド」とは並ばない(一緒のページに入らない)
- この媒体なら1ページ以上の扱いでなければ載せない
- あの女優にはリース(貸し出し)しない
などなど・・・それはそれはこまかくブランディングされていました。だからいちいち本国の承認を取るのが大変なんです笑!
例えば、こんな感じで。
日本では「〇〇」というドラマに出ている女優の××さんが、今度△△というイベントに出るのに、あのドレスを着たいとリクエストが来ている。
女優が出ているドラマはこんなドラマで、視聴率は○%、こんな人たちが観ている。
今度出演するイベントは〜な内容で、日本のマーケットでは〜〜だと思うから、着せてあげたいのだけど、いいかな?
的に、ブランディングに合うものかどうかの判断材料プラス、自分の意見も入れて、いちいち許可を取らないといけないんですよね。
・・・まあ時として、本国に上げる前に貸し出しNGにする場合もあるけど。(で、「本国のアプルーバルが取れなくて〜」とか言う笑。)
個人起業家が増えて、会社員の副業・複業が当たり前になっている今、「選ばれる個人」になるためには、「セルフブランディング」はとても重要なものになっています。
で、起業して、
- 「憧れの〇〇さんみたいになりたい!」
- 「セルフブランディングっていうものがあるらしい!」
- 「キャラ作りしないと売れない!」
- 「私もやらなきゃ!」
って相談に行くことになる、と笑。
間違ったセルフブランディングのやり方
「〇〇さんみたいに見せるセルフブランディングしたい。どうしたらなれますか?」って相談するのは、間違ってますからね。
- 稼いでもいないのに、札束抱えてにっこり♡とか
- いつもクライアント様に囲まれて幸せです〜@ホテルラウンジ♡とか
- すっぴん寝起きで失礼します〜加工キラキラ♡とか。
瞬間的にウケるかもしれないし、情弱な方にはひびくのかな?だから、このようなやり方が蔓延しているのだと思う。
でもそんなハリボテ、いまどきすぐに見破られまーす。もしくは自分がどんどん辛くなって、自滅しまーす。
上のようなやり方が間違っているわけではもちろん決してなくて、「無理やり作ってそれとなく魅せるのがセルフブランディング」という思い込みが、大間違いです。
あなたが、今すでにもう持っているものの中で、ブランディングしていくのですよ。
今もう持っているものでセルフブランディングするから自分自身が辛くなく、ブレずに伝え続けることができる。
そしてそれがやがて、共感を呼んで必要な方へと届いていくのです。
ああこれ、プレスリリースの書き方とそっくりだわーー♡
本人は「プレスリリースに書くようなニュースはない」と気がついていないけれど、周りはすごい!と思っていることや強みは必ずあるのです。
それを際立たせて、魅せ方を整えて、プレスリリースに載せていく・・・あの感じと、そっくり♡
女性・男性の、セルフブランディングのやり方
ではでは、どのようにしてあなたが「いますでに持っているもの」が分かるのでしょうか?
1. まずは、徹底的にあなたの人生の棚卸しをしましょう。
好きなこと、苦手なこと、得意なこと、今の仕事に就いた理由、初めての記憶から、小さい時になりたかったもの・・・。
自分自身で棚卸ししていくだけでなく、周りにも聞いていきます。
あなたのことをよく知る友人に「私ってどんな人?」と聞いたり(突然どうした?!とならないように笑)、小学校の通知表の “担任からのひとこと” 欄を見返してみたり、親に「私、小さい頃ってどういう子だった?」とヒアリングもしましょう。
「え?そうだったんだ!!」と意外に思ったり、ものすごい思い違いしていたかも・・・と発見したりするものです笑。
あなたがSNSをやっていれば、実際にお会いしたことのない方に聞いてみるのもありですよ。「私のネット上での印象をコメントしてください。」と。
私も起業初期にやりましたが、「ありがとう」と一緒に、答えてくれた方の印象もつけてコメント返信すれば、きっと思った以上にたくさんの方が教えてくれるでしょう。ありがたいありがたい♡
自らを振り返る、就活時の自己分析みたいな感じにあたるのかな〜? やったことないけど笑。
2. 次に、「どこ推し」にするのか決めます
人生の棚卸しと、友人・知人・ただの知り合いからのヒアリングを書いた「セルフブランディングノート」を見ながら、「どこ推し」にするのか決めましょう。
- あなたがやっていきたいこと(商品やサービス)を
- それを必要としている人(お客さま)に
あなたの持っているものの中からどの部分を、どのように魅せて(強調して)いったらいいのか、決めます。
「すでに持っているもの」の中で、見せる部分・見せない部分を決める作業です。「無理やり」作り出しちゃダメですよ。
何を見せて何を見せない方がいいのか?・・・ここは自分自身ではわかりにくいところなので、コンサルタントや信頼できる第三者に聞くのがおすすめです。
ここでもやはり、「プレスリリースに書くようなことがありません。」っていうのと同じ、と言えます。推しがない=ニュースがないのではなくて、あるニュースに気づけていないか、今あるニュースの「見せ方」を知らないだけです。
はっきり言って、これまで10年以上PRをしてきて、プレスリリースに書くネタがなかったクライアントは一人もいません。
あなたにとっては日常で、つまらないもの、大したことないと思っていることが、必要な方には大切な情報なのです。その推し/ ニュースの見せ方、切り口を整えてあげると・・・ほーら、ステキなプレスリリースのできあがり♡
セルフブランディングのコツ
「こう行こう!」「ここを魅せよう!」とセルフブランディングできましたね。
そしたらあとは、ブレずに常に意識し続けること!!人は3週間続けたら、それが習慣になります。セルフブランディングをとにかく徹底して、「あなた=〇〇」を定着させたら、理想のお客様が迷うことなくあなたに向かってやってきますから。
とにかく無理やり作り出すのではなく、今あなたが持っているものの中でブランディングして、決めたら徹底して貫くことが、正しいセルフブランディングのやり方となります。
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